Interviews | File No.3

川嶋ななえさん

Q1. はじめて檸檬の実を訪れたきっかけとそのときの印象は?

もともと会社の偉い人に、千駄木に住んでて檸檬の実知らないの? 的な感じでマウント取られてました。4月の緊急事態宣言中、在宅ワークで近所のお弁当を色々買っていたところ、会社の先輩に「檸檬の実がおべんとやってる!」と教えてもらいました。

メニュー書き可愛い~。お店の前の自転車可愛い~。非常に謎のお2人(小林聡美と錦織圭?)で経営しているな~。え!? 弁当うまぁ!(海南鶏飯っぽいメニューだったような記憶)

Q2. 檸檬の実で食べたいメニューは?

ナス! あと、とうもろこし。素材ですいません。あとやっぱしフォカッチャも衝撃でした。フォカッチャ? フン! おしゃれぶりやがって! パンだろうが! と思っていた私は檸檬の実の方角に土下座しましたね。心で。あ、最近はムラキャベも永遠に食えるッス! 仕事のお供にデスクに置きたい、ポテトチップのかわりに紫キャベツ。あとしいたけとね、たまごやきも好きです。私は食に無頓着なんですが、そんな私でも「うまぁあーい!」「あ、新しい・・・!! なんだこれは一体!?」と、ミスター味っ子の味皇みたいになってしまいます。

Q3. これからの檸檬の実に期待していることは?

この先世間の状況が変わって通常営業再開したとしても、時々お弁当作って頂きたいです! 足立区の実家の親に持っていくのがもはや親孝行になってます(母が檸檬の実のお弁当の丁寧さに衝撃を受けてた)。

Q4. あなたが大事にしていることは?(人生、食、人との関係etc…)

仕事と動物と笑いと平和

川嶋ななえさんのファンタジーワールド

 

~取材おまけエッセイ~

10月下旬、川嶋さんとランチをご一緒しました。お会いするのは3度目。川嶋さんは、飾らず自分のほころびを見せてくれるので相手を緊張させません。したがって、あれやこれや、恋愛話をキャイキャイしたりして、ひさしぶりに会った友人とのランチのようでありました。

さて、川嶋さんリクエストのナスを使った料理。その日、イダさんが手に持って現れたのは、なんと! ナスのグラタン! イダさんのグラタン、ふたりとも初めてです。グラタンを見つめる黒目が乱舞して、もう大変。チリパウダーの香るアツアツナスグラタンを私たちの大好きなフォカッチャにつけてパク! この幸せ、どうぞご想像なさって下さい。前菜は、赤イモ(ジャガイモ)入りオムレツ、柿のマリネ、きのこのグリルなどなど。前菜それぞれの味つけも相変わらず奇想天外で、「へえ、こんな組み合わせ方があるんだー、ほーう」と川嶋さんとうなりながらいただきました。

ところで、川嶋さんのファンタジーワールドですが、浮かんだイメージは、亀、ザラメ、月。ふんにゃりと可愛らしい一方でザラッとした硬派な印象もあり、その面を、甘いけれどザラリとしたザラメに託しました。亀については、川嶋さんは亀に守られている感じがするのでコンビ感を出し、月は川嶋さんの心の中のシーンとした静けさを表しました。月面に座って、宇宙空間に浮かぶザラメを亀とならんで笑顔でながめているイメージの川嶋ななえさんでした。

*川嶋さんにファンタジーワールドをお伝えしたところ、そのイメージをイラストにしてくださいました! 感激~!!

たべる人 川嶋ななえさん
1983年足立区生まれ。広告会社のアートディレクターで、普段はCMや広告の仕事をしています。1年に1度くらい「いちにちシリーズ」という絵本を描いています。以下にて猫漫画を超不定期に描いています。フォロワーが増えないです。
instagram @toilet_kawashima


構成・ちぎり絵:渡辺えみ
https://emiwatanabe.com

たべる人

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