ポピーの魔法

吉祥寺の花屋さん
少し前にポピーがはいったらみたいのと
おねがいしていました
店主は飛び切りが入らないといってこないでしょう
わかっていました
連絡はしばらくきません
いいのです
たのしみです
まってるけどまってないのです
それもたのしみです
わたしの気持もあちらはわかっているでしょうしね
土日、わたしはすごくくたびれて
今日はお昼に目が醒めて
あ、あの花屋にいこう
あたたかくて陽射しもやわらかく
お店は繁盛中です
窓から覗くと丈のみじかいポピー
店主と私は目をあわせました
もう１人の店主は不在でしたが
「もしかしたらあの人くるかもしれないから、ポピーは金曜日に来たけど夜メニューをInstagramでみて、きっと忙しいだろうから。金曜日に連絡をしたらあの人は気をつかって来てしまうとおもったから
連絡はしなかったと伝えて」
と
働く店主は
「…連絡してないのに、来たね」
私たちは笑い合い
忙しい店主は何人もの人に花と美しい色々を手渡し
私も見送りながらたくさんの花を
もちろんポピーもいただき店を後に
大荷物のわたし
駅までいったのに
美味しいチャイを飲み忘れた事に気がついて
公園まで引返して
それから次なる行先へ普段乗らない方のホーム
すれ違う大勢
どんどん近づいてくる人
なんと不在店主でした
ふたり大笑いしながら
花の話をしてわかれました
何故？がたくさんあるお話ですが
働く店主はいっていたそう
ポピーがそうしたんだよ
と