お隣の紫陽花

檸檬の実をはじめる前
赤い紫陽花の咲く路地だと、いつも車の中から季節になると眺めていました。
お隣をお借りして店をはじめた理由の一つにこの紫陽花がある
ところが檸檬の実ができてから
なぜかこの紫陽花は咲かなくなってしまった
可愛がり剪定しているおじさんに何故か謝った
おじさんは切るとこ間違えたんだとわらったけど
昨年の今頃おじさんが具合悪くなって
一つだけ小さなのが咲いた
おじさんがいなくなった今年
たくさんの赤い花をつけた
空っぽになったお家を守ろうと頑張っているのか
隣のへんな店(ウチ)を認めてくれたのか
どうなのかは、紫陽花のみがおもうことだ
動物も花も一回だけひと言だけでいいから
要の時に話せたらいいなとおもう
雨に濡れた紫陽花
この季節の贅沢。