季節をくれる人

しぶちゃんとしぶちゃんのお父さんリュウドウさんとママ
渋竹ファミリーと出逢ったのは
高知で出張レストランをさせてもらったときのこと
楽しく食べてくれた宇和島からのお客さんだった
もうなん年経つだろう。。。
四万十に行けば必ず会いにきてくれて
しぶちゃんが東や北に(ざっくりですが)旅行の際
行き帰りどこかで必ず檸檬に寄ってくれたり
春だといえば、ママは山菜を
秋だといえば、リュウドウさんは菜園の野菜を
クリスマス辺りには、こんどは私が料理を送る
そして初夏は毎年、青梅を送ってくれる
お友達や先輩のお家で実るというなんともうらやましいかぎり
なのだけど
消毒もしないで育った梅だから
虫がおるかも、傷があるかもしれんと
いっつも気にしてくれる。だけどそんな粒は
ひとっつもないのだ。
お友達と楽しく摘んでくれ
ひとつひとつ、東京に送るからと選別をしてくれる
箱を開ければその風景はすぐに浮かぶ
しぶちゃんは
いや、渋竹ファミリーはそういう人たちなのです
リュウドウさんは少し前に天国に旅行に行ってしまった
入院する前の日までお家の改装の手配をし
新しくなったお家に自分は帰ってこれなかったけれど
直後の水害から、家族を守った立派なお父さん。
今年も私にもうそんな季節がきたと
しぶちゃんが教えてくれる。
ママはいつも風邪をひかないようにしなさいよと
優しい声で言ってくれる。
リュウドウさんは。。「まいさーん、宇和島のリュウドウさんですよー」
と電話がいつかくる気がしている。
檸檬の実の青梅のジュースは宇和島と四万十の風味がつまっている