7時を過ぎないと暗くならない
過ぎたら
あっという間に暗くなる、黒くなるが正しいかもしれない
月浦から15分車を走らせたならそこは温泉郷
洞爺湖温泉はすばらしく毎日通った
walden店主は温泉の前にぜひお連れしたいといい
とはいえ、気に入りの温泉宿の真向い
店構えといい
看板といい
一度はいったら釘付けなのだ「創作手彫あとぐち」
過ぎたら
あっという間に暗くなる、黒くなるが正しいかもしれない
月浦から15分車を走らせたならそこは温泉郷
洞爺湖温泉はすばらしく毎日通った
walden店主は温泉の前にぜひお連れしたいといい
とはいえ、気に入りの温泉宿の真向い
店構えといい
看板といい
一度はいったら釘付けなのだ「創作手彫あとぐち」
walden店主は洞爺湖にまた来てもらえるように
友人には必ず一つ買ってもらいたいというのだ
コロボックルとはそういうものかと、その時知る
店内を見回すとものすごい技術の立派が際立つものから
リーズナブルそして値段のわからぬものたちがひしめき合っている
あとぐちのおじさんは
入っても何もいわない、自由だ
walden店主はマイコさんこれこれ!と手彫の熊をみせてくる
みなさんの想像と私の想像は一致しているに違いない
話だけでは明らかにあのシャケくわえた黒光りの熊だ
子どもの頃一体誰がもってきたのか?お土産にしてはデカすぎるあの熊が
ウチにもあった。
今の檸檬の実にそれをおくスペースはない、ギャグでもない。
ところが、薬指か小指の爪くらいのサイズの木彫の熊
シャケもない
ちょこんと正面をむいて座っているものや
横ずわり、寝そべっているものもある
ものすごくかわいい!
ひとつといわず洞爺湖に飽きるほど来れるくらい選んだ
あとぐちのおじさんは
私の選びぬいた熊たちを見て一言
「目が入ってねえから売れね」
自由だ
嫌いじゃない
付き合ってみる「じゃおじさん目いれてくる?」
「おれよ、目ぇがダメんなってきててよ、朝方に3つしかいれられねんだ」
私達がお邪魔したのは夜8時頃
創作手彫あとぐちは午前中から夜9時まで
正確に言うならば洞爺湖に8時45分花火が上がって閉め始める
店内にある膨大な目の入ってないクマやポックルたちは
朝方3つしかつくれないおじさんがいつ何処で彫っているのか
いくらだか知らないが3つ売って1日終わるのか
朝方しかつくれないのに夜9時までなんでやるんだ
など
謎はひろがるばかりだ
だが落とし所を見つけた「おじさんはコロボックルだ」ファンタジーである
あとぐちのおじさんは自由だ
朝方3つと聞けば
もう今日はあきらめる
「あしたの朝何時にきたら目いれてくれる?」
アプローチをかえた
無言のおじさんはきいているのかきこえているのか
クイズ番組を見てうっすら笑っている
だんだん熊もポックルもなんでもよくなってきた
おじさんを連れて帰りたいとは思わないが見ていたい
この時間が少しでも長く続いてほしいと思った
「しちはっ分いいかい」
どどーんと花火も鳴りだした頃おじさんがいってくれた
窓辺の作業台に座るおじさんは本気だ
丸太の作業台に座布団が敷いてあって
木屑が絨毯の様にひろがる朝方だけの作業台
わたしたちの何からおじさんを動かせたのかは
未だ不明だが、目を入れてくれることに!
おじさんは自由だ
作業しはじめたおじさんの手の中にある熊は
私の選びぬいた熊じゃない
おじさんが勝手に選んだ熊である
しびれた
「花火みてこい花火みてこい」
待たせていることが悪いとおもうのか
ひとりになりたいのか
花火みたことないと思われているのか
無理矢理わたしたちは花火を見に行ったが10分も
見たらあきて、あとぐちにもどった
友人には必ず一つ買ってもらいたいというのだ
コロボックルとはそういうものかと、その時知る
店内を見回すとものすごい技術の立派が際立つものから
リーズナブルそして値段のわからぬものたちがひしめき合っている
あとぐちのおじさんは
入っても何もいわない、自由だ
walden店主はマイコさんこれこれ!と手彫の熊をみせてくる
みなさんの想像と私の想像は一致しているに違いない
話だけでは明らかにあのシャケくわえた黒光りの熊だ
子どもの頃一体誰がもってきたのか?お土産にしてはデカすぎるあの熊が
ウチにもあった。
今の檸檬の実にそれをおくスペースはない、ギャグでもない。
ところが、薬指か小指の爪くらいのサイズの木彫の熊
シャケもない
ちょこんと正面をむいて座っているものや
横ずわり、寝そべっているものもある
ものすごくかわいい!
ひとつといわず洞爺湖に飽きるほど来れるくらい選んだ
あとぐちのおじさんは
私の選びぬいた熊たちを見て一言
「目が入ってねえから売れね」
自由だ
嫌いじゃない
付き合ってみる「じゃおじさん目いれてくる?」
「おれよ、目ぇがダメんなってきててよ、朝方に3つしかいれられねんだ」
私達がお邪魔したのは夜8時頃
創作手彫あとぐちは午前中から夜9時まで
正確に言うならば洞爺湖に8時45分花火が上がって閉め始める
店内にある膨大な目の入ってないクマやポックルたちは
朝方3つしかつくれないおじさんがいつ何処で彫っているのか
いくらだか知らないが3つ売って1日終わるのか
朝方しかつくれないのに夜9時までなんでやるんだ
など
謎はひろがるばかりだ
だが落とし所を見つけた「おじさんはコロボックルだ」ファンタジーである
あとぐちのおじさんは自由だ
朝方3つと聞けば
もう今日はあきらめる
「あしたの朝何時にきたら目いれてくれる?」
アプローチをかえた
無言のおじさんはきいているのかきこえているのか
クイズ番組を見てうっすら笑っている
だんだん熊もポックルもなんでもよくなってきた
おじさんを連れて帰りたいとは思わないが見ていたい
この時間が少しでも長く続いてほしいと思った
「しちはっ分いいかい」
どどーんと花火も鳴りだした頃おじさんがいってくれた
窓辺の作業台に座るおじさんは本気だ
丸太の作業台に座布団が敷いてあって
木屑が絨毯の様にひろがる朝方だけの作業台
わたしたちの何からおじさんを動かせたのかは
未だ不明だが、目を入れてくれることに!
おじさんは自由だ
作業しはじめたおじさんの手の中にある熊は
私の選びぬいた熊じゃない
おじさんが勝手に選んだ熊である
しびれた
「花火みてこい花火みてこい」
待たせていることが悪いとおもうのか
ひとりになりたいのか
花火みたことないと思われているのか
無理矢理わたしたちは花火を見に行ったが10分も
見たらあきて、あとぐちにもどった
戻る途中
外からのあとぐちのおじさんは絵になる
しびれた
「ただいま戻りました」
もちろん無言である
自由におじさんが選んだ熊は3つできていた
walden店主はコロボックルに目を入れてもらった
うっすら緑色の木目の美しいコロボックル
いい色を選んだとおじさんに褒められていた
熊3つを並べ、この中から2つ選べという
せっかく3つ作ってもらったのだから
3つほしいというと
かなり長い時間熊をみつめ頷いた。
せっかく3つつくったのにすぐいなくなると思ったのだろう
いかにもコロボックルらしい考え方だ
おじさんは自由だ
そして大小問わず彫っている作品への愛がおなじ
出来たての熊やコロボックルを眺め
やっと包んでもらう直前まできたのに
ニスを塗りブラシをかけを3回くりかえした
包んでくれる時にもなんどももう少しブラシをかけたい
といってくれた
おじさん遅くまで悪かったねと
散々やらせたあげくとってつけたようなセリフのわたしにも
「なーんもなんも」というばかり、あたたかい
walden店主は彼氏が作った作りたての揚げパンをおじさんに
渡し、意外にもものすごく喜んでいた、さすがである。
創作手彫あとぐち、来年で50周年
彫りながらおじさんは
「しかしあれだなあ、女の人が8割で男ってのは2割だな」
いきなりの名言
女を女の人と呼ぶところにリスペクトを感じた
あとぐちに行くのは女性ばかりだといいのかもしれない
外からのあとぐちのおじさんは絵になる
しびれた
「ただいま戻りました」
もちろん無言である
自由におじさんが選んだ熊は3つできていた
walden店主はコロボックルに目を入れてもらった
うっすら緑色の木目の美しいコロボックル
いい色を選んだとおじさんに褒められていた
熊3つを並べ、この中から2つ選べという
せっかく3つ作ってもらったのだから
3つほしいというと
かなり長い時間熊をみつめ頷いた。
せっかく3つつくったのにすぐいなくなると思ったのだろう
いかにもコロボックルらしい考え方だ
おじさんは自由だ
そして大小問わず彫っている作品への愛がおなじ
出来たての熊やコロボックルを眺め
やっと包んでもらう直前まできたのに
ニスを塗りブラシをかけを3回くりかえした
包んでくれる時にもなんどももう少しブラシをかけたい
といってくれた
おじさん遅くまで悪かったねと
散々やらせたあげくとってつけたようなセリフのわたしにも
「なーんもなんも」というばかり、あたたかい
walden店主は彼氏が作った作りたての揚げパンをおじさんに
渡し、意外にもものすごく喜んでいた、さすがである。
創作手彫あとぐち、来年で50周年
彫りながらおじさんは
「しかしあれだなあ、女の人が8割で男ってのは2割だな」
いきなりの名言
女を女の人と呼ぶところにリスペクトを感じた
あとぐちに行くのは女性ばかりだといいのかもしれない