白と空（アキ）

自分はなにを考えて料理をしているのか
とおもう時間はふえていくふえていく。
夕方 キャベツを切る
＊切る という行為にしても包丁かハサミか手なのか、幾く通りの 切る がある。
菜切包丁で千切り、今日の私はこの切り方をえらんだ。切りながら考えること、美しいうす緑だとおもう。この美しさを留めたい
＊茹でる ＊冷水にあげる ＊軽く水気をとる。
艶やかで透明感にあふれる
塩とペッパーとほんのちょっとの檸檬とオイルで仕上げた。
マリネされた千切りキャベツは水気を含み重たくなっている。
空気を含ませるように盛りつけなければ透明を感じられない。ふわっと盛りつけることに注意をはらう
そんな時いつもいつも
筆のことをおもう、黒く書いた文字と半紙の色のバランスで決まることを教えていただいた。
花はギュウギュウに重なりあったブーケより、風が通り抜ける様な花束が今もすきだ。
私にとって余白と風のような空気は料理に欠かせない。
料理教室をスタートする。
皆さんと料理について語らい実践する時間。
じっくり丁寧に
そしてなによりおいしく楽しく作りたい！
バカみたいに真面目にかんがえながらも
そう思う自分の時間。
こんな時間をいただけている日々と生徒さんに感謝だとあらためておもうのです
そしてわたしは今日も料理が楽しい。